キジバトの上下尾筒
ブログにもよく登場しているキジバトの羽根です。
今日紹介するのは上尾筒と下尾筒です。

左 上尾筒、右 下尾筒
どちらも右側です。この個体は上尾筒も下尾筒も尾羽と同じ枚数で片側6枚、計12枚ありました。
それぞれ尾羽の上側と下側を覆って流線型を形作っている部位で、中央が一番長く、外側に行くにつれて小さくなります。
上尾筒と下尾筒は羽根の横から見た羽軸の曲がり方が他の部位と違います。他の部位が全体的、または基部に近いところで湾曲しているのに対し、羽根の基部から少し離れたところで湾曲しているのが特徴です。
下尾筒はその種の特徴がよく表れていることも多いので模様も大きな手掛かりになります。キジバトなら模様がなく全体的に乳白色というのが特徴です。アオバトなら独特の模様があり面白いですが・・・。

左側も一緒に並べてみました。生えている状態はたぶんこんな感じです。左上尾筒の中央の羽根は、換羽中で鞘に包まれています(写真中央上)。この状態から羽肢が成長していき、鞘が少しづつ剥がれ落ちて羽根が伸びきります。

尾羽も整理しました。尾羽などにも換羽中の羽根が3枚あり、羽根自体が小さいので幼鳥かもしれません。キジバトは大きさに個体差がかなりあるので微妙ですが、拾ったのが1月なので成鳥が換羽している時期ではないと思います。キジバトは年中繁殖するのでこの時期に幼鳥がいてもおかしくはありません。
今日紹介するのは上尾筒と下尾筒です。

左 上尾筒、右 下尾筒
どちらも右側です。この個体は上尾筒も下尾筒も尾羽と同じ枚数で片側6枚、計12枚ありました。
それぞれ尾羽の上側と下側を覆って流線型を形作っている部位で、中央が一番長く、外側に行くにつれて小さくなります。
上尾筒と下尾筒は羽根の横から見た羽軸の曲がり方が他の部位と違います。他の部位が全体的、または基部に近いところで湾曲しているのに対し、羽根の基部から少し離れたところで湾曲しているのが特徴です。
下尾筒はその種の特徴がよく表れていることも多いので模様も大きな手掛かりになります。キジバトなら模様がなく全体的に乳白色というのが特徴です。アオバトなら独特の模様があり面白いですが・・・。

左側も一緒に並べてみました。生えている状態はたぶんこんな感じです。左上尾筒の中央の羽根は、換羽中で鞘に包まれています(写真中央上)。この状態から羽肢が成長していき、鞘が少しづつ剥がれ落ちて羽根が伸びきります。

尾羽も整理しました。尾羽などにも換羽中の羽根が3枚あり、羽根自体が小さいので幼鳥かもしれません。キジバトは大きさに個体差がかなりあるので微妙ですが、拾ったのが1月なので成鳥が換羽している時期ではないと思います。キジバトは年中繁殖するのでこの時期に幼鳥がいてもおかしくはありません。
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1か月前のアオバト
1月に拾ったアオバトの食痕の一部を整理しました。

この羽根は尾羽ですが状態がよくなくあまり興味がわかず捨てようと思いましたがその前に写真だけ撮りました。
問題は何に襲われたかですが、さらによく見てみると

二か所の羽軸が折られています。僕の推測としては、
ハトの羽軸は結構丈夫なので鳥の嘴の力ではこんなふうにすることはできないと思いました。
それに猛禽類に抜かれたのならくわえた跡はふつう1か所のはずなので跡が2か所あるというのも気になります。
尾羽は羽根の中でもとても抜けやすいので哺乳類に襲われたときに抜けてしまったとすれば説明がつきます。
というわけで結局よくわかりませんでしたが加害者は哺乳類のような気がします(苦笑)。
こちらは初列風切。左は今回拾ったものではありません。右はP10あたりかと思います。
写真では分かりにくいですが、キジバトが淡褐色の縁取りなのに対しアオバトはクリーム色の縁取りがあります。
左の羽根を見ると内弁に窪みがあるのがわかります。
これはアオバト特有の特徴で、成鳥のP8の内弁にはこのような窪みがあります。
でも何のためにあるんでしょうね。鳥の羽根には謎が多いです。

この羽根は尾羽ですが状態がよくなくあまり興味がわかず捨てようと思いましたがその前に写真だけ撮りました。
問題は何に襲われたかですが、さらによく見てみると

二か所の羽軸が折られています。僕の推測としては、
ハトの羽軸は結構丈夫なので鳥の嘴の力ではこんなふうにすることはできないと思いました。
それに猛禽類に抜かれたのならくわえた跡はふつう1か所のはずなので跡が2か所あるというのも気になります。
尾羽は羽根の中でもとても抜けやすいので哺乳類に襲われたときに抜けてしまったとすれば説明がつきます。
というわけで結局よくわかりませんでしたが加害者は哺乳類のような気がします(苦笑)。

こちらは初列風切。左は今回拾ったものではありません。右はP10あたりかと思います。
写真では分かりにくいですが、キジバトが淡褐色の縁取りなのに対しアオバトはクリーム色の縁取りがあります。
左の羽根を見ると内弁に窪みがあるのがわかります。
これはアオバト特有の特徴で、成鳥のP8の内弁にはこのような窪みがあります。
でも何のためにあるんでしょうね。鳥の羽根には謎が多いです。
襲われたアオバト
フクロウに襲われたアオバトの羽根を整理しました。

同時に何枚か乾かしたいと思ったのでカメのフィギュアに押さえてもらいました(笑)。
尾羽と体羽が少ししか見つかりませんでしたが、尾羽は片側がたぶん揃いました。

こまかい羽根はまとめて抜かれているものもありました。

中央尾羽は全体が黄緑色で、外側にいくにつれ黒や灰色の部分が増えていきます。
緑とグレーの配色が個人的に好きな羽根です。アオバトの尾羽は、調べてみると書籍によって6枚だったり7枚だったりしてよく分からないのですが、もしこの個体が6枚だったら左側が全て揃います。

内弁は重なるとあまり見えないため発色が抑えられています。

左2枚:下尾筒 右:下腹あたり?
淡い緑色にクリーム色の縁取りがあります。尾羽とともに間違いようのない羽根です。

やはりハト科だけあって綿状羽肢のボリュームや密度がすごいです。

同時に何枚か乾かしたいと思ったのでカメのフィギュアに押さえてもらいました(笑)。
尾羽と体羽が少ししか見つかりませんでしたが、尾羽は片側がたぶん揃いました。

こまかい羽根はまとめて抜かれているものもありました。

中央尾羽は全体が黄緑色で、外側にいくにつれ黒や灰色の部分が増えていきます。
緑とグレーの配色が個人的に好きな羽根です。アオバトの尾羽は、調べてみると書籍によって6枚だったり7枚だったりしてよく分からないのですが、もしこの個体が6枚だったら左側が全て揃います。

内弁は重なるとあまり見えないため発色が抑えられています。

左2枚:下尾筒 右:下腹あたり?
淡い緑色にクリーム色の縁取りがあります。尾羽とともに間違いようのない羽根です。

やはりハト科だけあって綿状羽肢のボリュームや密度がすごいです。
受験間近
入試まであと2週間を切りました。
入試が終わるまでは更新がおろそかになるかと思いますがご了承ください。

キジバト 初列風切
昨秋食痕の状態で見つけたものです。状況や環境から襲ったのはおそらくクマタカです。
性別、年齢は不明。P8とP11(最外)が欠落しています。
キジバトは大きさ、縁の褐色の入り方などの個体差が大きいです。

次列・三列風切
S5、6、7(多分)が欠落しています。外弁と先端の褐色の部分は内側にいくにつれ広くなって色もオレンジ色になっていきます。

尾羽
右側のT3が欠落しています。キジバトの羽根の枚数は初列風切11枚、次列風切10枚、三列風切3枚、尾羽12枚です。
ハト類の特徴として、小羽肢が長いため綿状羽肢が他の鳥より密になっていることが挙げられます。
綿状羽肢を見ることで、たとえ何の羽根か分からなくてもハト類かそうでないかを見分けることができます。
入試が終わるまでは更新がおろそかになるかと思いますがご了承ください。

キジバト 初列風切
昨秋食痕の状態で見つけたものです。状況や環境から襲ったのはおそらくクマタカです。
性別、年齢は不明。P8とP11(最外)が欠落しています。
キジバトは大きさ、縁の褐色の入り方などの個体差が大きいです。

次列・三列風切
S5、6、7(多分)が欠落しています。外弁と先端の褐色の部分は内側にいくにつれ広くなって色もオレンジ色になっていきます。

尾羽
右側のT3が欠落しています。キジバトの羽根の枚数は初列風切11枚、次列風切10枚、三列風切3枚、尾羽12枚です。
ハト類の特徴として、小羽肢が長いため綿状羽肢が他の鳥より密になっていることが挙げられます。
綿状羽肢を見ることで、たとえ何の羽根か分からなくてもハト類かそうでないかを見分けることができます。