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食痕(ツバメ)

神社で見つけたフクロウの食痕。犠牲になったのはツバメのようです。





採集しましたが、最近また未整理の羽根が溜まってきています(汗)。テスト明けたら片付けたいです!
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ツバメとコシアカの比較(次列・三列風切)

昨日に引き続きツバメとコシアカツバメの比較です。
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ツバメ 次列・三列風切
右の1枚が三列風切Te1だと思います。
先端が白く見えているのは光を反射しているためで、実際にはありません。
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左ツバメ 右コシアカツバメ いずれも次列風切
ツバメとアマツバメの仲間の次列風切は先端が2こぶになっていて分かりやすいですね。
光沢はツバメの方が強く、内弁の端の色が薄くなっている部分はツバメよりもコシアカの方が白っぽいです。羽軸の色はツバメの方が褐色味を帯びていますが、これは個体差もあるかと思います。
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左ツバメ 右コシアカツバメ いずれも三列風切Te2
コシアカの方がひと回り大きいようです。光沢はやはりツバメの方が顕著にでていますね。コシアカ幼鳥には先端に薄いオレンジ色の縁取りがありますが、摩耗によって分かりづらくなることもあるかもしれません。

ツバメとコシアカの比較(尾羽)

先日ツバメの尾羽と次列風切を入手したので、コシアカツバメと比較してみました。
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こちらがそのツバメ。右から2枚目は白斑がぼやけていて幼羽のようですが、同一個体のものだと思うので幼羽から成鳥羽に移行中だったのでしょうか。
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左2枚がツバメ、右2枚がコシアカツバメ幼鳥です。コシアカはT4,5、ツバメもたぶん同じ部位だと思います。形は同じですね。コシアカは幼鳥なので正確には分かりませんが、コシアカの方がひと回り大きいようです。次に模様ですが、写真の通り、ツバメには白斑がありますがコシアカにはありません。羽弁自体の色もコシアカはツバメより茶色がかっています。
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ツバメには深緑色の光沢がはっきりでています。
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角度を変えて撮ってみました。光沢の出方の差がよく分かります(笑)。これからの季節、拾う機会もあると思うので識別に役立てたらいいなと思います(笑)。

ツバメの風切

これもフクロウの食痕から拾ってきたものです。ここのところ神社のフクロウに羽根をもらってばかりです(汗)。たまには自分で山で羽根探ししてもいいかなとは思いますが、こっちの方が断然効率がいいのでついつい・・・。でもツバメを襲うということはフクロウは結構開けたところにも出てきているのかもしれませんね。
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ツバメ 初列風切 たぶんP3~P8
ツバメはあんなにたくさんいるのにあまり羽根は拾ったことがなく、今回初列風切単体で手に入ったのでイワツバメ、コシアカツバメとも見比べてみました。
羽根の形状(外弁、内弁ともに欠刻がなく羽弁の幅はあまり変わらない&外側と内側の長さの差が大きい)には違いが見当たりませんが、光沢や大きさで少しは識別できそうです。たくさん見ていないので絶対とはいえませんが自分なりにまとめてみました。
まず大きさは成幼で変わってくるかとは思いますがイワツバメ、ツバメ、コシアカツバメの順に小さいようです。
光沢はツバメには紺や緑っぽい強めの光沢部分がありますがイワツバメには特に目立った光沢はありません。コシアカツバメはかすかに出ているか出ていないかきわどい感じです。
あと、コシアカツバメは他の2種と比べ内弁がかなり白っぽくなっていて、内側初列風切の先端にはベージュの縁取りがあり、識別点になると思います。
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例によって重ねてみました。昨日のカケスと比べ全体的に細くとがっているのが分かるかと思います。シャープな感じでかっこいいです(笑)。そのうちコシアカツバメも紹介するかもしれません。

初イワツバメ!

今日は合格発表で、無事に入試を終えることができました。応援してくださった皆様、ありがとうございました!

それはそうと、もう夏鳥第一号がやって来ているようです。
今日庭でいつもの野鳥たちを眺めていると、上空から「ジュリリ、ジュリリ」と声が。
イワツバメでした!
去年の記録を見てみると最初の確認は3月16日。一か月近く早いです。
通過していったようなのでここにとどまるのはもう少し先になりそうです。
残念ながら写真はないので羽根で。
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イワツバメ 初列・次列風切
どれも付け根が鞘に包まれていることから羽根が完全に伸びきっていない幼鳥のようです。
長い三枚が初列風切です。これらの初列風切は全て外側のものですが、スマートな形をしています。このため、翼は先端が分かれることなく尖った形をしています。
次列風切の特徴は先端が顕著なふたこぶになっていることです。
また、初列風切と次列風切の長さに大きな差があります。
ハヤブサ類、アマツバメ類、カッコウ類やツバメ類などに見られる特徴で、差を大きくすることで高速飛行に適した細く尖った形の翼になっています。
ツバメ科とアマツバメ科は分類上は全く違う仲間ですが、似たようなくらしをするので羽根の形状も似ています。とてもおもしろいですね。
種類によって羽根や翼の形が生態に合わせて進化しているのはとても興味深いです。
プロフィール

ICHI

Author:ICHI
鳥取県在住の生き物好き大学生。
西日本を中心に野鳥観察、羽毛収集などをしています。
生き物ブログのつもりで始めたはずが、気付けばほぼ羽ブログに。誤同定などありましたらご指摘頂けると幸いです。
写真の無断使用は固くお断りします。

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